5GBまで無料のストレージサービス Ubuntu One を Mac で使ってみた

お盆休みもそろそろ終わろうとしてますが、皆さんスーパーサザエさん症候群に陥ってないでしょうか。9月までお仕事みっちりで夏休みナニソレ? な通常営業ビンボー隙なしプログラマの Mariyudu です。

先日 Web 巡回してて知ったのですが、Ubuntu One なるストレージサービスがあったんですね。名前が示すとおり、Ubuntu Linux をターゲットにしたサービスですが、クロスプラットフォームを目指しているようで、Linux の他にも WindowsiOSAndroid のクライアントアプリが揃っているようです。サービス形態としては Dropbox に近い、ローカルストレージとネットワーク上のストレージを同期させるタイプで、5GB まで無料となっています。あれ? Mac (OSX) は対応してないの? と思い、例によってグーグル先生に相談してみたら、有志の Geek による OSS なクライアントソフト Ubuntu-One-Mac を見つけたので、今回はその試用記を。

Ubuntu One に登録

まずは Ubuntu One へのサインアップを行います。Ubuntu One のサイトのページ右上にある「Log in or Sign up」をクリックしてログインページ(↓)へ。

ここで「New Account」をクリックして登録ページ(↓)へ。

氏名・EMail・パスワード・CAPTCHA 認証コードを入力して「Continue」をクリック。すると確認ページ(↓)が表示されます。

先ほど入力したメールアドレス宛に、確認コードが送信されてくるので(英語)、これをこのページに入力して「Continue」をクリックすれば登録は完了です。

Mac 版クライアント Ubuntu-One-Mac をインストール

このままブラウザからファイルをアップロードしたりしてサービスの利用ができますが、やっぱり快適に使うにはクライアントアプリが必要、てな訳で github の Ubuntu-One-Mac ページから、UbuntuOne v0.2.0.zip をダウンロード。解凍してできた UbuntuOne.app をアプリケーションフォルダに移動してインスコ完了。ダブルクリックして起動すると、あれ? 何も表示されない… と思ったらメニューバーに小さくアイコンが表示されていました。このアイコンをクリックしてドロップダウンメニューから「Preferences...」を選択して、Ubuntu One のアカウントを入力しましょう(↓)。

この後、ホームフォルダに「Ubuntu One」というフォルダを作成して、何か画像でも放り込んでから、アイコンクリック → メニューから「Sync Now」を実行すれば、ネットワークストレージとの間で同期が行われます。説明は割愛しますが、iPhone にもアプリをインストールして、Mac とのファイルの共有ができるのを確認しました。使ってみて、正直 Dropbox ほど機能的には強力ではないようですが、無料で5GBというボリュームが嬉しいですね。他の無料ストレージサービスと合わせて、これで数十GBのストレージをネットワーク上に持っていることになります。いやー、いい時代になりますた。

Mac のダウンロードフォルダを定期的に自動整理する

先日 Mountain Lion がリリースされましたが、ようやくこないだ Lion にしたばっかりだしぃ、仕事マシンで人柱志願は出来ないしぃ、等と言い訳しつつインスコは1〜2ヶ月後と決めている Mariyudu@石橋を叩いて渡るプログラマ、です。ども、毎日暑いっすね。

OS X といえば、皆さん「ダウンロード」フォルダの整理ってどうしてますか? 今まで深く考えずに、溜まったファイルを手作業で時々ゴミ箱に捨てるという感じだったのですが、これを自動化できないかと考えました。あまり手間暇は掛けたくないので、「30日以上経過したダウンロードフォルダ内のファイルをゴミ箱に移動する」てな処理をコマンドで毎時実行するように crontab に登録していっちょ上がり、の筈だったのですが… 最初はこんな感じでした↓。

find ~/Downloads -ctime +30 -depth 1 ! -name .\* -exec mv {} ~/.Trash/ \;

条件がちょっとめんどくさいのは、対象がフォルダの場合に中を辿らないようにとか、.DS_Store 等の隠しファイルを対象から除外する等のお呪いです。さてこの場合、ゴミ箱移動が mv だとファイル名が既にゴミ箱にあるものと同じときにマズいのですよね。そこまで対応しようとするとワンライナーじゃ無理っぽいし、やっぱり Finder のゴミ箱に捨てる機能をターミナルから使いたいな、と Google 先生に相談してたらこんなものが → 「コマンドラインからゴミ箱に捨てるシェルスクリプト」おお、何て素晴らしい! 早速これをまんま使わせて頂くことにします。この内容どおりに trash というテキストファイルを作り、

chmod +x trash ; sudo mv trash /usr/local/bin/

とパスの通った所にインストール。んで、さっきの毎時処理を以下のように書き換えます。

find ~/Downloads -ctime +30 -depth 1 ! -name .\* -exec /usr/local/bin/trash {} \;

これで一応、当初の要求は満たすのですが、突然「ガサッ」とゴミ箱入りの音だけがするのもアレなので、通知もさせたくなりました。通知センターにコマンドからメッセージを送れないかとぐぐったらこんなの → https://github.com/alloy/terminal-notifier がありましたが、どうも Mountain Lion 版だけみたいですね。せっかくの OSS なんだからコード嫁、的なお叱りを受けそうだけど「明日から本気だす」ということにしてw、say コマンドによる音声メッセージでお茶を濁すことにします。

という訳で、ゴミ箱ポイした時に「ダウンロードフォルダの古いファイルをゴミ箱に捨てました」とアナウンスが流れるようにしたのがこれ↓。

TRAHSED=`find ~/Downloads -ctime +30 -depth 1 ! -name .\* -exec /usr/local/bin/trash {} \; -print`; if [ -n "$TRAHSED" ]; then say -v Princess "Download folder no full yee file wo gomibako nee stair mashitaa"; fi

say コマンドは日本語は受け付けてくれないので、それっぽい台詞に聞こえるようにローマ字と英語をちゃんぽんにして調整したですww あと、声は比較的萌え系の Princess タソで。ちょっと長くなっちゃったけど、ぎりぎりワンライナーと言っても良いかと。これを適当な頻度で crontab に登録して実行させます。crontab に関する手順は、CUI に慣れていないユーザへのリスクを考えて割愛します。CronniX のような GUI の crontab 管理アプリもあるので、その辺を使うのも良いかと。

以上、ローテク小ネタでした。じゅうぶんな検証を経てないので、ご利用は自己責任でおながいします。

実録! Lion アップグレードで七転八倒

先日、自宅 Mac を(ようやく) Snow Leopard から Lion にアップグレードし終えたのですが、これがどうにも一筋縄じゃいかない苦難の連続でした。ネットで調べても同様な現象に悩んでいるという話は発見できなかったので、余程特殊なケースだったのかもしれませんが、それでも何らかのケーススタディになる可能性もありますので、一連の七転八倒をドキュメント風に記しておきます。

その前にウチの Mac の諸元や履歴を少々。機種は Mid 2010 と呼ばれる、2010年6月発売の MacMini で、2.66GHz / 8GB / 500GB というスペックです。HDD は、購入して半年程の2010年暮れに不具合が発生(不良ブロックが発生してシステムがハングアップ、初期化→レストアしてもすぐに再発)したので、自分で同等スペックのものに換装した経緯があります。また、この機種以前は MacBook を使っており、Leopard の頃からタイムマシンでバックアップをとり続けています。なので、MacMini にスイッチした際もこのバックアップからの復元で初期化してあります。

'12年1月15日、Install Mac OSX Lion.app でのインスコ失敗

Lion が発表されてから半年。仕事に使うマシンなので、慎重を期して不具合発生やアプリの対応状況等を見極める為に様子を見守ってきた訳だけど、そろそろいいだろう。年も明けて、新しい環境に切り替えて気分を一新したいし。ということで、AppStore から Lion インストーラをポチッとなと。最後のバックアップもタイムマシンで取ったし、さー、レッツゴー・インストロール!! おっとその前に、このインストーラはインストール後には無くなってるらしいので、万一に備えて DVD に保存しとこうね(これが後日、本当に役に立つとは…w)。さて準備万端。インストーラをダブルクリック。ふんふん、DVD からのインスコじゃないのでサクサク進むねぇ… などとマンガなぞ読みつつボケっとしてる間に「インストールが完了しました」となったので再起動。…あれ? グレーのリンゴ画面から全然前に進まんなー。15分程経過してもいっこうに変化が無いのでハードウェアリセット。…ダメだ、完全にハマってしまった。明日も仕事がてんこ盛りなので、今日のアップグレードは諦めて、元に戻すしかないなぁ。そう言えば、こういう時の為(?)にリカバリーモードってのがあるらしいな。Option を押しながら再度リセットと。おー、復旧用のドライブキター。ここからタイムマシン復元でとりあえず元通り。はー、肝を冷やしたぁ。原因は追って調べることにしよう。ヘコむなぁ…

'12年1月20日、インストールディスクを作る

上記インスコ失敗について、ネットでそれとなく調べたりしてたんだけど、これといった情報なし。ただ、インストールアプリにはディスクイメージファイルが含まれていて、これを DVD に焼き焼きするだけでインストールディスクが作れるってことを、某所ハケーン。仕事の都合でインスコまではいけないけど、とりあえずディスクは作っとこう。

'12年春頃

インスコでコケるのは H/W の不具合かしらん。ここは一発、内蔵 HDD を SSD に換装してスピードアップと一石二鳥を狙うか? でもまたあのギチギチな内部にアクセスして薄氷を踏むような思いはヤだなー… などと悶々とした時期を過ごしながら仕事にかまける。

'12年6月19日、再チャレンジ

使ってみたい某アプリ(っていうか先日ここに書いた VideoCanvas って動画編集ソフト)が Lion 以降の対応で、スノレパでは動作しないと判り「はうっ」と困ってみるテスト。うーん、数ヶ月後には Mountain Lion も来そうだし、ここは一発!! と、重い腰を上げてアップグレードの再チャレンジを開始。今回は、先般(上記)作ったインストールディスクからの上書きインスコを試してみることに(以下箇条書き)。

  1. インストールディスク(DVD)から Mac を起動。これがずいぶん時間がかかる(計ってなかったけど10分くらい?)。
  2. メニュー「ユーティリティー」からインストール開始。以降の手順はインストーラアプリからのそれと同じっぽい。
  3. 「インストールの準備中です…」のプログレスバーが2/3程のところで止まっちゃったけど(下図)、「残りXX分」という表示は刻々変わっているのでハングアップでも無さそう。少し辛抱強く待ってみよう、とシャワー浴びて戻ってきたら少し進んでたw
  4. さらにメシを食う等して数時間後、インストール最後の段階で「いくつかの情報を転送できません」と表示されてる。いちおう、次に進むことはできるようなので AppleID の入力等して「Lion を使う」をクリックしたら画面が一面真っ白な常態になり、にっちもさっちも行かない状態に。残念、断念(韻踏んでる場合か)。


'12年6月21日、クリーンインスコ

という訳で上書きインスコを諦め、いったんクリーンインストールしてからタイムマシン復元をする方法にチャレンジ(以下箇条書き)。

  1. 前回と同様、DVD から起動して、ディスクユーティリティで HDD を真っさらにしてからインストールを開始。
  2. これも前回と同様で途中、やたら待たされる箇所があるけど、今度はちゃんと最後までインストールが進む。
  3. インストール最後の再起動も問題なし。Lion が起動した!!
  4. 記念に、じゃない(w)、今後もインスコを何度も試行することになるかもしれないので、この Lion 初期状態を余ってる HDD を使ってタイムマシンバックアップ。
  5. バックアップが終わったので、Lion 上にてタイムマシンからスノレパ時一式の復元を開始。
  6. 暫くして復元終了…なんだけど、あれ?「互換性のないソフトウェア」というメッセージが(下図)。困っててもどーしようもないので、とりあえず再起動を。
  7. またしてもグレーのリンゴマーク画面で起動がストップ。これを verbose mode で確認したら「nstat_lookup_entry failed: 2」という所で停止するみたい(下図)。意味わからんけど。



'12年6月22日、タイムマシン復元を諦める

ここいらで一連の不具合は Lion インストールそのものではなく、タイムマシンからの復元にありそうだというのがうっすらと分かってきた。復元の項目には、ユーザ・アプリケーション・設定・その他のファイル、と4種類があるので、これらをひとつずつ復元して切り分けしてみた(めんどくさいけど)。結果、「アプリケーション」の復元に問題があると判明。これを受け、タイムマシン復元という方針を再考。その結果、

  • Leopard からの継続利用でアプリがかなり増えているが、その殆どはもう使ってなかったりする。これを丸ごと Lion 環境に引き継いでもあまり意味がない。
  • いっちゃん大事なユーザデータは、タイムマシンディスクからの手動コピーで復元できるので、タイムマシン復元に拘ることもない。
  • 最近、色々な不具合(タイムマシンドライブがバックアップが終わった後でも「利用中です」と取り出しできない、最新バージョンの Gimp が頻繁にクラッシュする etc)が出始めており、一度まっさらな環境から再スタートするのも、それなりに得るものがありそう。
  • 環境再構築が多少面倒なアプリ(Thunderbird とか)であっても、Library 下の設定をコピーすることで、実際はそれ程の手間でもなさそうだし。

等の理由から、手作業による環境再構築の方針に切り替えることにケテーイ。何だったんだ、今までの煩悶は…

以上です。そんな訳で、DVD からのクリーンインストール → 手作業での環境再構築を経て、現在は快適な Lion 生活を満喫できています。実際はもうちょっと色々な行きつ戻りつがあったんですが、勘違いに起因するものもあり、少しシンプルに纏めてあります。はー、大変だった… もし同じようなことで悩んでいるマカさんがおられるのなら、参考になるのを祈りつつ、この辺で。

低価格動画編集アプリ VideoCanvas でレイヤー合成

このブログでも何度かギター演奏の類を YouTube で公開していることを書いてますが、今回初めてレイヤ合成とゆーものに挑戦してみました。つまりアレです。こんな動画みたいに、画面を分割して一人多重奏するやつです。これ、ずっと前からやってみたかったんですが、手持ちの Mac でやるにはどうしたらいいのか暫く分かんなかったんですよ。プリインストールされてる iMovie は多機能でずいぶん色々な編集ができちゃいますが、複数ムービーを Photoshop のレイヤで重ねるような感覚で合成するこの手の機能は無いみたいですし。

色々調べてみると Windows の方では NicoVisualEffects (通称 NiVE)を始めとしたフリーソフトが数多くあって、それでかなりのことが出来ちゃうみたいなんですね。そりゃ Mac でも Adobe Premiere や Final Cut Pro のような最強(かつ高価な)アプリを使えば多分できるんだろうな、とは思ってましたが、タマに遊び半分で使うものだしそれ程の品質を求める訳でもないし… もーちょっとリーズナブルなやつがあってもイイのに、とブツブツ言いながらさらに少し調べるうちに VideoCanvas という比較的低価格でレイヤ合成可能な動画編集アプリを発見、なんかイケるかもしんない!! 価格は '12-6-24 現在、AppStore で850円になってます。他に選択肢も無いし、気がつくとポチッとしてましたw。

マニュアルの類いは英語だけで、それも詳しいとは言えない情報量ですが、試行錯誤でなんとか思ったとおりの動画レイヤ合成ができたので、今回はその過程を書き留めておきます。ちなみに本作業で出来たのがこの動画(↓)です。単純にギターの伴奏の上にオーボエ(カシオのデジタルホーンを使ってますがw)のメロディを重ねただけのものです。

まずは、それぞれの動画を別々に撮る訳ですが、先に伴奏のギターを撮って、それをイヤホンで聴きながらオーボエの方を撮る、という手順になります。その際、留意したのは以下のようなことくらいです。

  • ギター演奏はリズムトラックとなるので、テンポは緩急をつけず極力一定を保つ。
  • 編集時にタイミングを合わせやすいように、オーボエ撮りの際は演奏の前にカウントを付けておく。

さて、素材が出来たらいよいよ編集。VideoCanvas を起動直後のメインウィンドウはこんな感じです(↓)。説明しやすいように各部の名称を書き入れておきますね。

この下部にあるタイムライン編集のエリアに素材の動画をドラッグ&ドロップして読み込ませます。Photoshop のレイヤと同じで上にある方が手前に表示されるので、それを考えて、オーボエ、ギターという順番にします。Untitle という箇所をクリックするとレイヤの名前も設定できますよ(↓)。

次に、オーボエのレイヤを1/4程度に縮小して、右下に配置する作業を。サイジングと移動は右上のキャンバス上でもできるのですが、マウスでのハンドル操作がちょっと面倒だと思ったら、(1)タイムラインでオーボエのトラックをクリックして選択 → (2)フィルタ・ノード・ビューの Clip で動画クリップを選択 → (3)属性インスペクタから「Scale」を選択して、下の属性値フォームに表示された値を書き換える、という手順で数値ベースで正確に行うことも可能です(例↓)。

さて、レイアウティングが済んだので、動画を再生しながら両者のタイミングをざっくりと合わせておきます(なぜここでキッチリ合わせておかないかは後述します)。手順はタイムラインでクリップをドラッグしてもいいし、フィルタ・ノード・ビューにある Start Time で位置(秒)をキーインしても OK。

次に、それぞれのトラックの余分な箇所を取り除きます。この手順は iMovie 等と同様で、(1)再生しながら分割ポイントを探して、Edit メニューから「Split Clip At Current Time」を実行して分割 → (2)余分な箇所を選択して削除キーを押す、という繰り返しになります。

ここまで来たら、あとはタイミングをきっちり合わせて動画を書き出すだけなんですが、もしトランジションやフィルタ等の効果を施しておきたい場合は先にやっておきます。今回の例では両トラックのフェードイン・フェードアウトと、若干のソフトフォーカス処理を行ったので、この手順を。

【フェードイン・フェードアウト】
フェードイン・アウトはトランジション機能でやれるのじゃないかと思ったんですが、あれこれ試してどうもやり方が分からなかったので苦し紛れに以下の様に実現させました(もっと楽な方法があったらごめんなさい)。

  1. 動画と同サイズの透明な PNG 画像を生成して、自分のピクチャフォルダに置く。
  2. メディアウィンドウの上部から Images を選択して、その下のピクチャフォルダを選択。
  3. 作った画像が下半分の一覧に表示されるので、これをタイムラインのフェードインさせたいクリップの手前にドラッグ&ドロップして配置する。
  4. 配置した画像のクリップを選択して、フィルタ・ノード・ビューにて Duration を編集して長さ(秒)を調整しておく。
  5. 透明画像のクリップまたはフェードインさせたいクリップをドラッグで移動させて、両者が重なるようにする(下図)。

これでフェードインが実現できます。フェードアウトもクリップの後ろで同じことをするだけです。

【ソフトフォーカス】

  1. メインウィンドウのフィルタ・ノード・ビューで Clip を選択して、フィルタをかけたいクリップを表示させておく。
  2. メディアウィンドウの上部から Filters を選択。
  3. 表示されたフィルタの一覧から Bloom を、メインウィンドウのフィルタ・ノード・ビュー内にあるクリップの接続ノード(小さな○)の上にドラッグ&ドロップして接続する。
  4. 属性インスペクタにてフィルタのパラメータを好みに調整する(下図)。


さて、すべきことが全てすんだらタイムラインにて両クリップのタイミングをきっちり合わせて、File メニューから Export Movie を選択して動画書き出しを行って完了です。完了なんですが… 実は一連の作業で最も苦労したのが、この「タイミング合わせ」でした。具体的には以下のような事象に見舞われました。

  • フィルタ・ノード・ビューの Start で設定した数値以上に聴感でのタイミングがズレて感じる。
  • そもそも、同一の数値でもその時々でタイミングが明らかに違う。
  • やっとタイミングを合わせたと思っても、最後まで通して聴く等の別の作業をしているうちにタイミングにズレが生じる(結構頻繁)。
  • VideoCanvas で再生した時のタイミングと、書き出した動画とのタイミングが少しズレている。

これは非常に厄介で、タイミング合わせ → 動画書き出し → ズレたぶんを VideoCanvas で微調整して再度書き出し、という手順を何度も繰り返してようやく格好がつくものが出来たという有様でした。今回撮った動画のフレームレートは29.97毎秒なので、おそらく VideoCanvas のタイムライン調整での最小単位も1フレーム(=33ミリ秒)だと思うんですが、今回感じたズレはどう聴いてもそれ以上だろう、という印象です。数値ベースで合わせてもズレが生じるなんて、なんだかアナログ時代に戻ってテープカウンターでも弄っているような気分です。おそらくアプリの不具合と考えていいかと思いますので、この旨をフィードバックしておくことにします。

という訳で、残念ながら「皆さんオススメですよ!!」という結果にならなかったのですが、使いこなしの面で解消できないか、次回は倍のフレームレートで試して見る等、今後も追求してみるつもりです。

Node.js プログラムから rsyslog にログ出力

先般仕事で、EC2 インスタンスで稼動させる常駐プログラムを Node.js で書いてまして、ログの類を syslog 出力するのに少し手間取ったので備忘録を。

なんかモジュールがあんだろー、と npm registry で syslog をキーワードに探したら、まんま syslog というモジュールが見つかったので、早速入手して使ってみたけどどーも出力されてる気配が無い。はて? と Readme をよく読んだら syslog-ng 対応となってますな。EC2 の Linux 標準 AMI は Redhat 系なので、syslog システムは rsyslog なんですよね。syslog-ng は syslogd と互換性が無いらしいし、そのせいかな? とよく分からないまま(ヲイw)これを諦め別のモジュールをごそごそと。rsyslog 用と謳ったものは見つけられませんでしたが、POSIX 準拠のシステムコールを用途とした posix ってモジュールがあって、そいつが使えそうです。以下、syslog 出力例です。

var posix = require('posix');

posix.openlog(process.argv[1], {cons: true, ndelay: true, pid: true}, 'user');
posix.syslog('info', '日本語でも大丈夫よーん');
posix.closelog();

はい、/var/log/messages への出力が確認できました。以上!!

iTunes でアートワーク画像セット時に音源ファイルが破損する現象

今日、自宅の Mac にて、iTunes で CD からリッピングした MP3 (ポータビリティ確保の為、AAC じゃなくて MP3 にしています)をプレイしてたら、曲が終了した後で途中の部分がまた再生されて数秒でプチッと切れる、という現象が発生しました。この MP3 ファイルを Audacity で開いて最後の付近を確認してみたら下図のようになっているので、MP3 ファイルの破損と考えて良さそうです。

原因を特定する為に、リッピングをもう一度行いながら各過程のでファイル破損のチェックをしてみたところ、アートワーク画像のセット(iTunes Store からのアートワーク入手ができないアルバムなので、ネットからジャケット画像を探して手動でセット)の後で破損が確認できました。つまりは、iTunes のアートワークセット機能に不具合ありな気配が濃厚です。アートワークをセットしなければ問題なさそうなのですが、それも寂しいので、iTunes を使わずにジャケット画像を音源に埋め込む手段を調べることに。そしたら上手い具合に Tagr という MP3 編集用のシェアウェアが見つかって、なかなか良さげなので使ってみることにしました。以下は、Tagr を使ってこの問題を回避する手順です。

  1. 開発元サイトのダウンロードページから Tagr を入手、インストール。
  2. iTunes で CD を取り込み(リッピング)する。
  3. iTunes 上でリッピングした曲を選択してからマウス右クリック(または Option + クリック)してポップアップメニューから「Finderで表示」を選び、音源をファインダで表示させる。
  4. ファインダ上で、当該の音源を適当な場所にコピーして退避。
  5. iTunesリッピングした曲をいったん削除。
  6. Tagr を起動して下図の要領で、コピーしてあった音源にジャケット画像を埋め込む。
  7. コピーしてあった音源を iTunes にドラッグ&ドロップして完了。

以上です。iTunes から一旦削除したり再度コピーしたりするのは、iTunes のライブラリに置いたままの状態で Tagr で画像埋め込みを行っても、iTunes 側でアートワークとして反映されなかったからです。画像付の音源をコピーする時に iTunes の楽曲データベースにもアートワーク情報がセットされるのでしょうか。よく分かりませんが。

ということで、同様の現象にお困りの方がいらっしゃったらご参考までに。尚、当方の環境は Mac OSX 10.6.8 + iTunes 10.6.1 となっています。

※本現象は Apple にフィードバックしました。

Amazon のダンボールで使い捨ての携帯用譜面台つくってみた

連休初日です。いいお天気です。でも家にこもって色々「作ってみた」的なことばかリしてるので、ハッピーなんだか悔しいんだか複雑な Mariyudu@引き篭もりプログラマ です。

いい天気といえば、これからどんどん陽気が良くなってくるので、ライフワークにしている YouTube 公開用の楽器演奏を近所の公園で収録する機会が増えそうです。やっぱり屋外で弾くと気持ちイイっすからね。大体の場合は曲を暗譜しているのでギターケースにデジカメや携帯三脚を詰め込んで持ち歩き、それで事が足りるんですが、タマには譜面が必要なケースがあったりします。

一応、金属製の折りたたみ譜面台(こんなの)は持っているんですが、あれって結構重いんですよね。ちょこっと弾くだけなのに仰々しく譜面台立てるのもちょっとアレだし、荷物増やしたくないし。ポケットファイルで済まそうかと思っても、ビニールに光が反射して結構見づらいとか、ファイル帳自体がそれなりに厚みがあるのでギターケースに収まらない。もうちょっと気軽に持ち歩ける譜面台を何とか出来ないかなー、と辺りを見回したら… ちょっと奥さん、いいモノがありましたよ。Amazon で買い物した時にメール便とか送られてるダンボールのアレです。

てな訳でこんなふうに譜面台を加工してみました。まず余分な部分を切り取って、見開きになるように上下に切り込みを入れます(↓)。

はい、出来上がりww あとは開いた面に楽譜をメンディングテープとかで貼り付けます。剥がす時のことを考えて四隅ではなく上下の二箇所を、それも譜面にはテープがちょっとだけ(3ミリ程度)被るような感じで貼るといいかも(↓)。

使う時はこんなふうにギターケースを横立てして、その上に置きます(↓)。


以上、Mariyudu 的地球に優しい携帯用譜面台でした。No Music, No Life !!