1981年、初春の仙山線・秋の米坂線

今日('11-10-2)の産経新聞に、環境省が選定した「残したい日本の音風景100」が先の震災でどのように変わってしまったのか、日本サウンドスケープ協会が調査に乗り出した、という記事が載っていました。私は「残したい日本の音風景100」も「日本サウンドスケープ協会」というのも寡聞にして知りませんで、なにやらワクワクしながらネットで検索してそれぞれのウェブサイトを訪ねてみたんですが、…うーん、何だかちょっとガッカリって感じでした。これだけブロードバンド回線が普及して多彩なメディアがストレス無く楽しめる時代になっているのに、どちらのサイトもテキスト主体の何やら古風な作りのままという印象だったからです。

という訳で(何がだw)、秋も深まってきますたな。少年時代から生録小僧だった老年プログラマ Mariyudu です。このブログ、時々昔カセット録音した音風景をデジタイズして公開しておりますが(↓)、

それを本人もすっかり忘れかけた頃の今日、先の新聞記事に刺激されてまた懲りずに音源をアップすることにしました。今回は山形で学生をしていた頃の'81年に録った鉄道音です。それぞれ短いですが、興味のある奇特な方はどうぞお楽しみ下さい。下のカセットの真ん中のプレイボタンをクリックするとその場で再生できますし、カセット下のトラック説明にあるリンクをクリックして MP3 ファイルのダウンロードもできます。


1. [http
//attic.mariyudu.net/sounds/hatena111002/01_senzan_line.mp3:title=Mar 9, Senzan Line] [3:26]:3月9日、仙山線の高瀬〜楯山間の車中の音。仙台1854発833便。この高瀬駅ってジブリアニメ「思ひ出ぽろぽろ」の舞台にもなったらしいですね。
2. [http
//attic.mariyudu.net/sounds/hatena111002/02_yonesaka_line.mp3:title=Oct 15, Yonesaka Line] [1:25]:10月15日、米坂線の米沢〜南米沢間にあるポイントでの通過音です。今からちょうど30年前ということになりますが、列車の音以外は虫の声くらいしか聞こえませんが今でもこんな感じなんでしょうか。尚、便は米沢1749発の147D、とメモにあります。

当時の生録小僧にとっては、SL の迫力ある音を録音することが夢というか、ティピカルなステータスシンボルだったのですが、生憎既に身近に SL は残っておらず、その代償行為として時々思い出したように列車(そういやこの頃はまだ「国鉄」だったのだなぁ)を録音してたような記憶が。なにせ日常にありふれている音なので、録っても大して面白くもなく、このテープも上記録音を含めてたった3つで終っています。飽きちゃったんでしょうね、きっと。四半世紀以上経った今聴くとそれなりに味わい深いので、もっと録っておけばよかったと思いますが。最近では「音鉄」というマニア道もあるようですが、その筋の人にも聴いてもらって録音の価値を尋ねてみたい気がします。ではまた。

※追記 : この頃はソニーの TC-D5M を愛用してました。両方ともそのデッキ + やはりソニーのワンポイントステレオマイクでの録音かと。